重要な資源である水は、原料としての役割から熱伝達の促進、インフラ整備のサポートまで、私たちのプロセスにおいて多面的な役割を果たしています。しかし、水不足が世界的な課題となっている今、企業は責任ある水管理を認識する必要があります。AGCファーマケミカルズでは、業務効率を確保しながら、地球環境への負荷を最小限に抑える持続可能な水管理の実践に取り組んでいます。
節水への積極的な取り組み
AGCファーマ・ケミカルズの水消費量は、主に地下帯水層（97％）に依存しており、自治体のネットワークからの利用はわずか3％です。製造工場のさまざまな用途に使用する水は、適切に認可され、建設され、保護された6つの井戸から汲み上げています。過去25年間で、帯水層からの取水量を90％以上削減しました。
私たちが利用する水の一滴一滴は、厳しい工業用水と医薬品基準を満たすために厳格な処理が施され、最適な品質と安全性が確保されています。
深刻化する水不足の懸念に対応するため、私たちはウォーターフットプリントを削減し、環境への影響を軽減するための積極的な対策を実施しています。2022年後半には、カタルーニャ（スペイン）の現地指令の一環として、生産効率を損なうことなく水の消費量を削減する戦略を考案しました。
その結果、年間平均水使用量を41％削減することができました。この成果は、持続可能性と資源保護に対する私たちの揺るぎないコミットメントを強調するものです。
回復力の構築と事業継続性の確保
私たちは干ばつ防止を認識し、毎日の水手順の監視、プロセスの最適化、サンプリング水の再利用、希釈のための廃水処理プラントの水の再循環など、積極的な対策を含む計画を策定しました。
戦略を定め、効果的なアクションを実施することで、水不足など不測の事態に直面しても操業の回復力と事業の継続性を確保しています。
水使用量の管理能力を強化するため、モニタリングシステムを導入し、主要な消費分野を特定するための包括的な評価を行っています。2022年には、主要な消費者を特定し、新たなメーターを設置し、水使用量を厳密に管理するための評価基準システムを確立しました。
消費量管理のための指標を確立することで、私たちは水使用効率の最適化を目指した中期的な改善目標を設定できるようになりました。
